耳血腫

症例内容

耳血腫とは耳の皮膚の下に血液が溜まって、写真①②のように耳が腫れてしまう病気です。

写真①

写真②

外耳炎や外傷などで耳内部の血管が切れ、内出血を起こすことで生じます。


当院では主に以下の方法で治療を進めていきます。
治療法1:ネコインターフェロン注入療法
腫れている耳介内にネコインターフェロンを1週間間隔で注入するのを耳介の腫れがなくなるまでやるやり方です。通常であれば1~2回の投与でよくなります。

治療法2:外科療法
再発を繰り返したり、治りが悪かったりする子に関しては外科手術をお勧めします。
耳介を切開して貯留していた血液を排出させ、再度血液が貯留するのを防ぐために写真③の様に周りの耳介を細かく縫っていくやり方です。手術後は、耳を振って再度血液が溜まってしまうのを防ぐために、耳にバンテージを巻いて頭に固定する必要があります。また、手術をすることで耳介の形が変形してしまうことがあります。

写真③

耳血腫の治療はいずれの治療法にしてもおよそ1ヶ月以内に終了し、基本的に予後は良好です。ただ再発や耳介の変形が起きてしまう可能性もあるので適切に治療していくことが大切になります。