獣医師 | 2024年入社
長谷川虎斗
豊富なスキルを持ったスタッフが揃い、それを支える設備が整っているところ。また、予約診療制ではないのは混雑時にお待ちいただく時間が長くなってしまう欠点がありますが、緊急性がある症状から些細な症状まで多くは当日に診察および検査が可能であるところは何よりの強みだと思っています。
最初に見学実習に来た時に感じたのは、同じ規模の病院と比べても全体的に年齢層が若く、積極性と活力にあふれているところです。また、その日は1日限りの実習生だった私に常勤の先生方が多くのレクチャーをしてくださったことは印象に残っていて、雰囲気の良さを感じました。
オーナー様とのコミュニケーションを大事にし、複数の検査や治療法を提示した中から選択していく過程にやりがいを感じます。病気だけを診るのではなく、オーナー様目線に合わせることを大切にしています。
自分は学生時代に脳神経科に所属し、特にてんかんについて深く学んでいく中で、神経疾患に携わりたいというこだわりを持ちました。神経疾患の診断にはMRI検査は切っても切れない存在です。MRIの設備がある病院から、手技や知識を習得して発揮することが出来ると強く感じ、この病院を選びました。
いずれは脳神経外科を執刀したいと考えています。しかし、特定の疾患だけを専門的に診るのではなくて、どのような病気も適切に診断と治療が出来る獣医像を常に意識しています
〇今年から始まった呼吸器科専門外来の担当になったこと。またお呼びしている呼吸器科の先生が自分の学生時代の恩師であること
〇抗けいれん薬は頭の興奮を抑える薬ですが、効きやすい体質の子は眠たかったり性格が変わったりしてしまいます。、処方内容を微調整してオーナー様から「本来の性格、生活に戻った」と感謝していただけて、学生時代の経験を活かせられたこと
〇獣医療の発展に伴って犬の認知症を見かけることが増えました。診断には必ずMRIが必要ですが、頭のかたちによっては超音波検査が有用で、麻酔をかけずに診断に至った際に大変喜ばれたこと。
人と動物の関係維持のために必ず求められる職業だと思っています。前述した認知症が最たる例ですが、夜泣きなどの行動異常がきっかけで10年以上寄り添ったわんちゃんとの関係性を負担に思ってしまうことは悲しいです。認知症に限らず、老齢で介助が必要になった状況に対して生活環境の改善や内服薬による治療など、複数の選択肢から最善のアドバイスが出来るように努めたいです。